諏訪湖の手長エビ漁

諏訪湖漁業協同組合様に諏訪湖の手長エビ漁に特別に同行させていただきました。

毎年6月にピークを迎える手長エビ漁。名前は聞いたことがあるものの実際にどのような漁なのか、どれくらい獲れるのか…などの疑問を解決すべく同行させていただきました。

同行させていただいたのは6月下旬、最後のエビ漁の日でした。
朝6時に下諏訪町赤砂崎公園近くの港に集合

今回乗せていただいたのがこちらの舟。
早朝の涼しい風を受けながら漁場へ向かいます。朝日が湖面を照らし、とても美しい景色を楽しみながらのクルーズです。

今回の漁を案内してくれたのは諏訪湖漁業協同組合理事の原三雄さん。50年近くも諏訪湖で漁を続けるベテランです。海の男ならぬ湖の男。

諏訪湖漁業協同組合理事の原三雄さん

ちなみに本大会事務局長の小島と諏訪湖畔にあるRAKO華乃井ホテルの女将も同行。

大会事務局長の小島
RAKO華乃井ホテル女将の白鳥さん

もちろん全員はじめての手長エビ漁体験です。
一体どうやって獲るのか!?
出港から10分程で漁場に到着。

早速原さんが仕事に取り掛かります。
諏訪湖と言えばワカサギを初めに思いつく方が多いと思いますが、
手長エビはワカサギと肩を並べる諏訪湖名物。
捕獲方法は「えびかご」と呼ばれている仕掛けを浅瀬に沈めて
時間をおいて引き揚げるといういたってシンプルな方法です。
こちらがそのカゴ。

あらかじめ浅瀬に沈めておいたカゴをどんどん上げていきます。
中にはこんな生き物もかかっています。

結び目にカゴがついてる
小島事務局長もお手伝い
ザリガニがかかってました

そしてついに手長エビが…

他にもいろいろな生き物がかかってます
手長エビ

エビの漁獲量は1980年代後半から90年代前半にかけて、年によってばらつきはあるものの年間6トンを超える年もあり、漁期は6月から10月とされていた。90年代後半からは2~4トン前後の年が続くが、2004年に突然、約700キロほどに激減。その後は減少傾向が続き、16年7月の魚類大量死以降は約400キロに減少。
今の諏訪湖には石積みの護岸がほとんどなく、多くの魚やエビ、貝にとってのすみかとして存在していた入り江状の水生植物帯「エゴ」もなくなった。

水揚げした手長エビ(かなり獲れました)

特別に少し分けていただき、調理してみました。
シンプルに唐揚げにして塩でいただきます。

みるみるうちに綺麗な赤色に

新鮮な手長エビの唐揚げ。身はプリっとしていて食べ応えもあります。手長エビの特徴でもある「手」がサクサクでとても美味しいです。

諏訪湖に住む生き物を身近に感じることができる貴重な体験をさせてもらえました。「手長エビ漁体験ツアー」などを組んだらもっとたくさんの人が諏訪湖の生態に興味を持つのでは?と思うくらい楽しかったです。
近年減っている諏訪湖の貴重な水産資源を守るために何が必要なのかを考えさせられました。
大会を通じて積極的に諏訪湖、そして八ヶ岳の環境保全に取り組む活動を行い、少しでも多くの方にこの危機を知ってもらい、みんなで美しいこの自然を守っていきたいですね。

諏訪湖漁業協同組合
〒392-0010 長野県諏訪市渋崎1792-374
TEL 0266-52-4055  FAX 0266-53-7142
http://www.suwakogyokyou.com/

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